兜飾りで子どもの健康と成長を願おう

生活
■この記事はこんな人におすすめ

・五月人形の歴史が知りたい
・兜飾りを購入する際の注意点って何?
・兜飾りの飾り方が分からない

兜飾りとは、男子が病気や事故などの災いから逃れてより良く健康にかつ力強く成長することを込めたものです。
一般的には、五月人形を飾ることが多いですが、そこに被せられる兜や着せられる鎧にはこういった意味が込められています。
元々、五月人形にも子どもの成長や健康を願う意味が込められています。
子どもの代わりに五月人形が厄災を受けるようにと考えられたものなので、兜飾りとこれらはセットで考えておくとわかりやすいです。

■この記事を読むと分かること

・子どもを厄災から守るという意味合いを持つ
・兜飾りはリビングに設置するのがベスト
・弓や刀も一緒にセットする

兜飾りそのものが習慣化した経緯

兜飾りそのものが習慣化したと考えられているのは、五月人形を飾るようになった江戸時代からであると考えられています。
武士の家での災難から子どもを守る気持ちが込められていますので、兜飾りに関しては特に男子に対する気持ちが込められていることが大半です。
兜が中心的な役割として担っているのは、戦場で戦う武士をイメージしているからに他なりません。
兜は、武士にとって自分の身を守る非常に大切なものであるため命を守るものとして認識されていました。
これは、武士の鎧に関しても同様です。
ここから、五月人形と繋げて子どもを厄災から守るという意味合いになっていきました。
実際に、兜飾りでは兜だけに注目をするのではなく五月人形に用いられる様々な部分に中止しなくてはいけません。
鎧はもちろんですが、弓矢や太刀を持たせていることも多いです。
これは、弓矢と太刀が魔除けを意味するものだからです。
この点も、兜や鎧と共通して悪いものを排除しようと考える伝統があることがわかります。
弓矢には、神が宿るものと考えられていましたし、太刀には人を傷つけない護衛の意味合いが込められています。

置き場所について

室内で飾るときには、これらの意味を理解した最善の方法を選択しなくてはいけません。
まず、置き場所についてです。
基本的に、子どもの身を守る意味合いが強いので格式が高い場所に設置することが普通です。
床の間であることがベストですが、床の間が存在しないときには家族が多く集まる場所、あるいは子どもが良く活動するところに設置しておくと良いです。
具体的には、リビングが良いです。
家族で子どもを見守れる場所であることが望ましいので、そういった空間であれば問題ありません。
また、保存状態が気になるときにはなるべく湿気が少ない場所が良いです。
当然ですが、兜とはいってもそのままの状態で放置すると消耗しますし、劣化もします。
特に、湿気は飾りの劣化を促進するものであるため注意をしなくてはいけません。
汚したり傷つけたくないときは、手袋などを利用して慎重に持ち運びをすることです。

購入する際の注意点

いざ購入するときには、住宅の状況や目的に応じて最善のものを選択することが重要です。
例えば、五月人形などは特定の時期にしか飾らない人も少なくありません。
現実的にも、それを想定して販売している店舗も多いので一時的に使えたら問題ないようにリーズナブルなものとして提供されていることもあります。
一方で、1年中で飾り付けを行っていないと考える人も多い現状です。
こういった場合は、コンパクトで収納タイプのものも提供されています。
飾りつけだけではなく、飾りつけも非常に簡単であるため場所をとりません。
簡易的に調整をすれば、1年中でそのままの状態にしておけますので安心できます。
また、長期的に扱いたいと考えている場合には品質にもこだわる必要があります。
一般的にも、五月人形は素材がそれぞれでかなり違います。
布素材のものもあれば、金属製のものもありますので将来的なことを考えて選択する必要があります。
品質の良いものを購入すれば、それだけ長い期間で息災を願うことができますので安心感が違います。

【参考】兜飾りコンパクト

飾り方のポイント

飾り方のポイントでは、以下の2つの注意点を知っておく必要があります。
まず、兜を支える土台をきちんと用意することです。
一般的には芯木が利用されることが多いですが、ないときには代替となるものを準備する必要があります。
そこから、角の見栄えが良くきちんと正面に見えるようにすることでバランスを調整していきます。
そして、弓や刀も一緒にセットすることです。
兜飾りでは、一緒に弓と刀が付いていることがあります。
正面からみて左側に弓を置き、右側に刀を置くことが大切です。
この配置にも、きちんと理由が存在します。
本来、刀や弓の位置は逆になります。
抜刀をするときには左に抱えますので、通常の感覚でこれらをセットすると逆に位置になってしまうため気を付けなくてはいけません。
これらを逆に位置するのは、子どもへの厄災を払う意味が込められているためです。
平和で健康的に成長できるように、あくまでも平和を願って飾ることになりますので本来の目的とは真逆の位置でセットしなくてはいけません。

まとめ

通常のように、刀を抜刀できる位置に置いてしまうと戦いに向けた準備となってしまいますので、本来の厄災の排除とは真逆の状態になります。
ですから、この位置関係は注意が必要です。

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