日本人に愛される神社本庁

社会

「神社本庁の役割を知りたい」
「日本伝統の神社にまつわる歴史について勉強したい」
「神社本庁って何?どこにあるの?」

日本という国は信じる宗教がない無宗教の人が多い国として認知されがちです。
たしかに西欧諸国の人ほど、信教などが大々的にあるわけでなく一年を通して宗教行事のために会社を休んだり、学校を休校することはありません。
西欧諸国のように宗教で対立したり、紛争したり宗教戦争があるわけでもないのです。
皆が信心深くないのに平和が保たれ、非常に稀有な民族であるとの見方もあります。
しかし、日本人の心には常に神様の存在があるのも否定できません。

日本人特有の神頼みという言葉

自分が危機に瀕した時、自分が困難にぶつかったときに心の中では神様お願いしますと祈念する人も少なくありません。
神頼みという言葉があるように、日本人は困難にぶつかったときに神様を頼ってしまう心があるんです。
なぜ普段は神事などがなく、大々的な宗教活動も行わないのに日本人の心の奥底に神様が存在するのか、それは神事や祭事などをメディアで見たり、幼いころにこうした神事に触れ合うことが多いからなんです。
とくに子宝に恵まれたい人は最寄りの神社に安産祈願に訪れることが多いです。
そして子供が無事誕生したら、お宮参りで健やかな成長と出産のお礼参りをするんです。
そのあとも七五三と言って、子供の成長の節目ごとに神社にその報告をしたり、健康を祈願しに行きます。
すると子供心に神社への愛着心が芽生え、祈願し自分を守ってくれる砦であると刷り込まれていくわけなのです。
こうした子供の成長を祈願数とともに、年末年始には国民皆が初詣やお礼参りで最寄りの神社を訪れます。

大人になって厄払いで神社を訪れる

西欧ほどなにか大々的なミサや洗礼を受けるわけではないですが、日本人の人生の節目に常に神社は寄り添い、我々の生活や健康を神様が守ってくれてるんです。
七五三を過ぎると、新年のあいさつ以外に神社を訪れることは少なくなりますが、今度は大人になって厄払いで神社を訪れることになります。
前厄に本厄、後厄といって大人になってから災いが訪れやすい年齢があります。
男性と女性にとって厄年の年齢は異なるんです。
男性であれば42歳が本厄になるのですが、なぜこの厄年が設けられているかというと、この年齢は体のホルモンが変わりやすくそして男性であれば中間管理職などで多忙であり心身ともにストレスを抱えやすく、体に変調をきたしやすい年齢とされてます。
この時期に自分の自重し気を付け二でいると過労死やがんなどの大病、大けがなどにつながりやすいので戒めのためにこの厄年が設けられているわけなのです。
神社は時として我々に戒めの良い機会を与えてくれ、注意喚起をし健やかな心身を祈願してくれるんです。
このように神社は人生全般に寄り添い、安全や健康に導くものとして日本人皆に愛され親しまれているわけなのです。

神社本庁が8万か所の神社の本庁

特筆すべきは、日本全国津々浦々に存在する8万か所の神社は、すべて神社本庁に通じているということなのです。
神社本庁が8万か所の神社の本庁であり、巨大な宗教法人の中枢でもあります。
その神社本庁とは伊瀬神宮を指すのです。
地域に根ざした神社でお参りすることは、すべて伊勢神宮に通じていることなんです。
そのため新年にわざわざ地域の神社ではなく、伊勢参りする人も少なくありません。
伊勢神宮とは日本の皇室の神事や祭事と切っても切り離すことができないんです。
その昔、戦前では天皇こそが伊勢神宮の現人神としてたてまつられた存在でした。
今でも地域の神社を愛し親しみ、人生の節目に祈願するということは天皇をも崇拝することと同等であるとみなす人もいるほどです。
それゆえ日本では皇室に対し特別な思い入れをする人も多いわけなんです。
戦後は天皇を現人神にするのではなく、国民の象徴となりました。

天皇がより国民に近い存在で象徴になった理由

より国民に近い存在であり、日ごろは国民に代わって代表して神社本庁の神事に従事し、国民の幸せや健康を祈願してくださっているわけです。
なぜ現人神であった天皇がより国民に近い存在で象徴になったのか、それは戦後のGHQの方針でもあったんです。
国民は天皇を紙のように敬愛しており、象徴として存続させ存在させることで、一致団結し日本国の復興に尽力できるのではないかと考えられたのです。
そのことは事実、功を奏し日本は不屈の精神で国民が手に手を取り一致団結してこの国の復興さえました。
復興するどころか、生真面目で手先が器用で賢い頭脳を生かし、工業分野ですさまじい発展を見せ高度成長に導き、日本を先進国にのし上げたわけです。
高度成長期には皇太子殿下の花嫁として民間の正田道子さんが天皇家に嫁ぎ、皇太子妃になられました。
そのことでますます天皇を象徴天皇として敬愛する人々や熱烈なファンも増えていったのです。

まとめ

常に皇太子と道子皇后は、国民に寄り添う姿勢を見せられました。
そのことで今でも伊勢神宮も敬愛し、祈願することで人生の指針にしている人も非常に多いわけなんです。
このように日本人の心の中には神社本庁と皇室というものが常にあり、神事なども脈々と受け継がれているわけです。

出典元:神社本庁ってどんな役割?氏神さまの確認はどこでする?

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